The Cool Bean by Jory John

タイトル

The Cool Bean by Jory John, Pete Oswald (Illustrations)

クールビーン by ジョリー・ジョン、ピート・オズワルド(イラスト)

goodreads Choice awards 2020の「Best Picture Books」にノミネートされたこの本を読んでみました。

あらすじ

登場人物は擬人化されたお豆たち。

かっこいい(クールな)3人の豆たちと、元はその仲間だった主人公のお豆が出てきます。気づけばいつの間にか自然と仲間から外れてしまった主人公。どうしたらまた仲間に入れるのか分からず、孤独な中自信を無くしていきます。でもそんな彼を助け出してくれたのは、その3人のかっこいい豆たちでした。

レビュー

擬人化されたお豆たちを登場人物として描いた、友達グループと孤独、孤独からの脱却みたいなテーマの本でした。友達グループから外れて孤独になってしまった人の気持ち、他人に手を差し伸べることの重要性を教えてくれます。文中に使われている"cool"という言葉は日本語でいうところの「かっこいい」や「いけてる」といった意味なのですが、お話を読むと 真の"cool"っていうのはどういうことなのかを教えてくれます。

我が家ではこの本を子供と読みながら「一人ぼっちってどんな気持ちだろうね」「こんな子がいたらどうする?」という話をしました。独りぼっちは悲しいよね、助けてあげたいね、と本という機会を使って実際に起こりうる問題について子供と想像し対話する良い機会を与えてくれます。こういうお話って大切なことだけど、日常生活の中ではなかなかする機会がなくて、教育上の良い題材になる絵本でした。

英語レベル毎のおすすめ度

この本のレベル感からおすすめする読者層を考えてみます。
レベル0:英語知識ゼロの未就学児へのおすすめ度
レベル1:英語10単語は分かる未就学児へのおすすめ度
レベル2:英語の基本的な会話が理解できる未就学児へのおすすめ度
レベル3:中学英語くらいの英語力はある大人へのおすすめ度

ちなみに我が家の英語【レベル0】の5歳児も英語は分からないものの、絵と私がときどき挟む解説や問いかけを聞きながら読み進めたら、最後までなんとか聞いていました。「なんとか」と書いたのは、やはり詳細の記述などを読んでいるとその間に分からない単語だらけで飽きてしまうためです。基本的な英語力がある子供または大人に よりマッチする本です。

我が子にとってはこの本が初めてのJory Johnさんの絵本でしたが、実はこの本はThe Bad Seedシリーズの3冊目だそうで他にもシリーズ本があります。
The Bad Seed
The Good Egg (The Bad Seed, #2)
The Cool Bean (The Bad Seed, #3) ⇒今回の記事の本
The Couch Potato (The Bad Seed, #4)

作品情報

対象年齢: 英語話者だと4歳~8歳くらいの子供向け
ページ数: 40ページ
発行:2019年
現地では1,000円ほどで売られています

読み聞かせ動画

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