Fern and Otto: A Picture Book Story about Two Best Friends by Stephanie Graegin

タイトル

Fern and Otto: A Picture Book Story about Two Best Friends by Stephanie Graegin 
ファーンとオットー:親友の物語 by ステファニー・グレーギン

※タイトルの和名が見当たらない私がタイトルを和訳しています

米大手書店Barnes &Nobleの「Best Seller」であるこの本を読んでみることにしました。

あらすじ

親友であるクマのファーンと猫のオットーの二人。ファーンが書く本のアイディアを探すため、二人はワクワクする楽しいことを探しに森の中に探検に出ます。森の中では、カメとノウサギの競争の場面に出くわしたり、家を建てる方法を相談している3人の兄弟に会ったり、赤い服を着た小さな女の子やオオカミに出会います。その都度、会うキャラクターに興味を示すファーンと、次へ向かおうとするオットーと、二人の意見は異なりますが、それでも二人は進んでいきます。でも恐ろしい魔女に出くわしたとき、二人は、求めていたワクワクがこれでは無いことに気が付き引き返します。

レビュー

ワクワクするような日々も大切だけど、本当に必要なのは大切な人と一緒に過ごす何気ない時間なのだということを教えてくれる素敵な本でした。冒険の途中に「うさぎとかめ」や「三匹のこぶた」など有名なおとぎ話に出てくるキャラクターが登場するので、子供たちはそれぞれの原作を知っていると「あ!」となり興味が湧きます。大人もなんだか懐かしい気分になります。イラストが繊細でかわいく見ていると癒されます。絵本には珍しく、キャラクターのしゃべっている内容を漫画のように吹き出しで描いています。

Stephanie Graeginさんの著書を読んだのは今回の「Fern and Otto」が初めてでしたが、この本の前に発表されている「Little Fox in the Forest」という絵本が高く評価されて、その年のベスト本などにノミネートされていたそうです。そちらのほうも読んでみたのですが、とっても興味深かった!!なんと文字が無いイラストだけの絵本なんです。しかもモノクロとカラーをうまく使い分けてシーンが演出されています。大事なものが盗まれてしまったときの気持ち、許す心、手放して新しい一歩を踏み出すときの気持ち、友達。色々と想像を膨らませて楽しむことができます。文字の無い絵本なので、子供に話を作ってもらい声に出して読んでもらうのも面白いです。

英語レベル毎のおすすめ度

この本のレベル感からおすすめする読者層を考えてみました。
レベル0:英語知識ゼロの未就学児へのおすすめ度
レベル1:英語10単語は分かる未就学児へのおすすめ度
レベル2:英語の基本的な会話が理解できる未就学児へのおすすめ度
レベル3:中学英語くらいの英語力はある大人へのおすすめ度

ちなみに我が家の英語【レベル0】の5歳児は、時折出てくる有名なおとぎ話のキャラクターに「これ知ってる!」と反応していました。イラストが細かくてそれを見ているのも楽しかったようで、あっという間に読み終えてしまいました。

作品情報

対象年齢: 英語話者だと3歳~7歳くらいの子供向け
ページ数: 40ページ
発行:2020年
現地では16ドルほどで売られています

読み聞かせ動画

読み聞かせ動画を聞いてみたい方はこちら。この動画の中では、今回の本の他にも何冊か読まれているので、今回のお話は11:15-20:46あたりをお聞きください。

https://fb.watch/4g21uxXku7/

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